今回は折れた竿を利用してコマセ用柄杓を作ってみました。
折れた竿の利用方法を探っていたのと、カップのサイズが小さい『SSサイズ』の柄杓が欲しくなったタイミングが重なってどうせなら作ってしまおうということになりました。
SSサイズの柄杓を買おうとするとあまり種類がなく、あっても最低でも6000円ぐらいはするので手がでませんでした。
ですが、良く調べていくとSSサイズのカップだけなら約1600円で買えることが分かり早速Amazonでポチってしまいました。
目次
自作柄杓の材料
- シャフト(折れた竿)
- カップ
- 円筒形の木材 ⇒グリップに使用
- 綿の糸 or PEライン
- エポキシ接着剤
- ラッカー塗料
シャフト (折れた竿)
子どもが遊んでいて折ってしまった竿があったので今回はこれを使用します。
折れた竿がない場合はシャフトだけでも販売しているので探してみてください。
折れた竿なら自分の好みの長さに調節できるのがメリットですが、折れた部分によっては柔らかすぎたり硬すぎたりしてしまうデメリットもあります。
カップ
探せばプラスチックの安い素材から、チタンの高価なものまで好きなものを選べます。
私はせっかくなのでチタンの素材を選びました。
チタンを使用した柄杓の完成品を買うとなると安くても6000円ぐらいするのですが、カップだけなら買いやすい金額になるのです。
サイズがいくつかありますが、SサイズとMサイズの柄杓は持っているので今回は『SSサイズ』を選びました。
円筒形の木材 (グリップ部)
でも本当は家に余っていた木材を選んだだけです。
グリップの素材をEVAにすることもできます。
タカ産業から自作柄杓用のグリップが販売されているので簡単に済ませたい方はAmazonで買うことも可能です。
綿の糸 or PEライン
用途としてはシャフトとカップを接続するときの隙間を埋めます。
カップとシャフトの径がほぼピッタリなら必要ありません。
エポキシ接着剤
エポキシ接着剤は釣具の補修では定番の接着剤です。
使い易くて接着強度も十分です。
私は以前に竿の先端部分の補修にも使いました。
ラッカー塗料
グリップに色を塗るかどうかはお好みですね。
ただ、木材をそのまま使っていると腐ったりカビが生えたりしやすそうなので簡単に塗装しました。
使用した工具類
- ニッパー
- 電気ドリル
- 棒やすり
- 紙やすり
- カッター
- ライター
- 段ボール箱 (塗装用)
このなかで無いと困るのは電気ドリルと棒やすりです。
木材にシャフトと通す穴をあけるのは電気ドリルじゃないとかなり大変です。
ない方はタカ産業のグリップを購入しましょう。
棒やすりは竿を切断するのに使います。
ニッパーだと竿が潰れてしまってキレイに切れません。
棒やすりで削っていくとキレイに切断できます。
柄杓作成までの下準備
- 竿からガイドを外す
- 柄杓の長さを決めておく
- 色を塗るときの台座などを用意しておく
竿からガイドを外す方法
折れた竿をシャフトに使うならガイドを外す必要があります。
ガイドを綺麗に外すには根本をライターであぶってからペンチなどで引き抜きます。
ライターであぶるのは接着剤を溶かすためです。
ペンチで引き抜く方向は竿先に向けて引っ張ってください。
あぶるのは3秒から5秒程度で竿を回しながらあぶります。
何回か試しながら徐々にあぶる時間を長くする意識でやると上手くいくでしょう。
台座の用意
色の塗り方にもよりますが、スプレーで塗布するなら段ボール箱の中でやると周りに飛び散らずに便利です。
柄杓作成の工程
- 円筒形の木材に竿を刺す穴をあける
- 円筒形の木材を削って握りやすくする
- 円筒形の木材に塗料を塗布する ⇒乾燥させる
- シャフト部分にする竿を切断する
- 円筒形の木材とシャフトをエポキシ接着剤で接着する
- 太さ調整のためにシャフトの先端部分に綿の糸や余ったPEラインを巻いて瞬間接着剤で接着する
- シャフトの先端にカップをエポキシ接着剤でつける
①円筒形の木材に穴を開ける
グリップにする木材にシャフトを刺すための穴を電気ドリルで作ります。
垂直に穴をあけるのはけっこう難しいので丁寧にやりましょう。
私は最後に気が付いたのですが曲がってました・・・。
②円筒形の木材を削る
グリップ部分になるので握りやすいように削りましょう。
やすりやカッターを使って整形していきます。
一度にたくさん削るのではなく少しずつ確認しながら進めましょう。
③塗料を塗る
色を塗るのはグリップ部だけにしました。
スプレー塗料で簡単に済ませました。
乾燥させる時間が必要なので一日で終わらせるなら塗料を塗る工程までを優先して進めておきましょう。
④シャフト部分にする竿を切断する
竿はカーボンでできているのでニッパーで切るよりやすりで削っていって切った方がきれいに切れます。
あとは目の細かいノコギリでも良いと思います。
⑤円筒形の木材とシャフトをエポキシ接着剤で接着する
グリップにする木材と切断した竿を接着します。
強度と使いやすさでエポキシ接着剤を選びましょう。
接着剤の塗り方はグリップにするほうの穴に注入してきます。
竿の方に塗ると差し込むときに接着剤がはみでてしまいますのでやめましょう。
⑥太さ調整のためにシャフトの先端部分に綿の糸や余ったPEラインを巻いて瞬間接着剤で接着する
カップとシャフトにする竿の先端の太さに差があったために太さの調整が必要でした。
そこで綿の糸を先に巻きつけて瞬間接着剤でくっつけます。
結ぶだけだとカップを差し込むときに外れてしまいそうだったので接着剤で補強しました。
糸を巻く効果としては太さ調整以外にもカップとシャフトの接着強度が高まることも期待できます。
⑦シャフトの先端にカップをエポキシ接着剤でつける
最後の仕上げです。
シャフトとカップをエポキシ接着剤で接着します。
このときも接着剤はカップの穴にたっぷりを塗りこみましょう。
エポキシ接着剤はすぐに固まらないので差し込んでから方向をしっかりと調整します。
さらに差し込んでからカップとシャフトの段差を埋めるようにエポキシ接着剤を塗っていきます。
自作柄杓の完成写真
完成したあとに気が付いたのですが、グリップに開けた穴が傾いていたらしくシャフトとグリップが曲がってくっついてしまいました。
使ってみた感想
シャフトが長いのでコマセをすくうときに全く膝を曲げなくて良くなりました。
自作の良い点で、自分の好みの長さに作れました。
投げたときの感想はシャフトに使った竿が柔らかいものだったので軽い力でコマセが良く飛んでいきます。
少量ずつを回数を多く撒きたいときにかなり役立ちそうです。
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