今回は折れた竿の先端部分を修理してみたので紹介します。
折ってしまったのは、愛用の磯竿『ダイワ リバティクラブ磯風 1.5-53』です。
初心者向けの竿だと思いますが、値段が手ごろで特に使いにくさはないのでお気に入りの竿です。
勢いでやってしまったので写真がありませんが、手順は覚えています。
修理したあとに使ってみて、息子が60cmぐらいのボラを釣り上げたので強度は問題ないと思います。
折れたときの経緯も流れがあって残念ではありますが、面白いです。
目次
竿が折れた経緯
修理を始める前になぜ折れたかをお話ししましょう。
- 平塚新港で珍しくよく釣れてウハウハ
- お昼休憩後に土砂降りの目にあう
- びしょ濡れになりながら慌てて片付けていたら磯風のキャップを海に放り投げる事件
- 自宅に着いて汎用品の竿キャップを検索しながら片付けをする
- よそ見をしていたので竿をどこかにぶつけてしまい、あっけなくポキっといく
- バラバラになったガイドを見てショックを受ける
いつもはあまり釣れない平塚新港で珍しく釣れたのでウハウハだったのですが、土砂降りにあい、キャップを紛失し、竿を折るという見事なおちがついてしまいました。
磯竿などの振り出し式の竿はキャップが大事なんだとあらためて感じた1日です。
簡単な修理方法
今回折れてしまったのは本当に先端の部分です。
トップガイドから出て残っていた竿部分は1cmぐらい。
いろいろ調べた結果、今回の折れ方は修理が簡単な部類に入りそうだったので自分でやってみることにしました。
修理方法はトップガイドに付いたままになっている竿部分を外して、竿本体の残っている方にトップガイドを取り付けることにしました。
少し短くなりますが、この方法なら用意するのは接着剤と紙やすりぐらいで済みます。
強度や竿本来のスペックを取り戻したいなら先端の竿本体部分を丸ごと交換して長さも同じにしなければいけないのですが、私は少しぐらい使用感が変わっても気にしないので一番簡単な修理方法を選択しました。
竿を折ってしまったときの選択肢
竿を折ってしまったときの選択肢はいくつかあります。
- 購入店舗に修理に出す
- メーカーに修理に出す
- 自分で直す
- 買い直す
竿の本来のスペックを取り戻すには修理に出すのが一番でしょう。
ただ、DIY好きには自分で直すのも面白いです。
さらに、直し方は2通りあります。
- 竿の残っている部分にトップガイドを付け直す
- 竿の先端部分ごと交換する
僕は竿へのダメージが少なそうで簡単にできそうな、トップガイドの付け直しを選びました。
今回の竿の修理に必要な道具
- エポキシ接着剤
- 紙やすり
- ライター
- ペンチ
- ハンカチなど
修理に必要な特別な道具はエポキシ接着剤ぐらいでしょうか。
アロンアルフアなどの瞬間接着剤でもできますが、強度と使い易さを考えるとエポキシ接着剤が良いです。
エポキシ接着剤の使い方
エポキシ接着剤はA材とB材に分かれていて、使う前に混ぜ合わせて使います。
取扱説明書が付いているのでよく確認しましょう。
大事なところは、同じ量を出すことと、しっかりと均等に混ぜ合わせるという2点です。
私は混ぜ合わせ方が足りなかったので、乾燥して硬くなったのにべたつきがとれませんでした。
同じ量を出してしっかりと混ぜ合わせると乾燥して硬化したときにはべたつかないようです。
私はエポキシ接着剤を買ってしまってから知ったのですが、フィッシングボンドという釣具専用のものが販売されているようです。
修理の手順
実際の作業はそんなに時間はかかりません。
- トップガイドから折れた竿部分を外す
- トップガイドをつける部分を紙やすりで削る
- エポキシ接着剤を混ぜ合わせる
- 竿とトップガイドの穴にエポキシ接着剤を塗る
- トップガイドを取り付ける
- はみ出たエポキシ接着剤をふき取る
- トップガイドと竿の段差がなくなるようにエポキシ接着剤を薄く塗る
- エポキシ接着剤を乾燥させる
トップガイドの外し方
トップガイドは接着剤でついているので、ライターであぶってから外します。
接着剤を溶かすイメージあぶります。
あまりやりすぎると竿のカーボン部分が燃えるので注意しましょう。
火が付くと弱ってしまって上手く抜けなくなる可能性があります。
ある程度あぶったらガイド部分はハンカチなどの布でつかみながら竿の方をペンチなどで引き抜きます。
ガイドは熱くなっているので気をつけてください。
竿のトップになる部分を削る
竿は先端にいくほど細く作られているので、竿を短くしてトップガイドを取り付けるには少し削らないと入りません。
ただ、今回のように折れたのが2cmぐらいならほんの少し削るだけで入るようになるので削りすぎないように気をつけましょう。
竿に紙やすりを巻いて5回転ぐらいしたら、トップガイドが入るか確認します。
思った以上にすぐ入るようになるのでこまめにチェックしましょう。
削り終わったら細かい削りカスを洗うか濡らしたティッシュなどで拭き取って乾燥させます。
竿とトップガイドの穴にエポキシ接着剤を塗る
均等に混ぜ合わせたエポキシ接着剤を竿の先端部分に塗ります。
多めに塗ってもティッシュなどで拭き取れるので大丈夫です。
トップガイドの穴にも接着剤を入れましょう。
トップガイドを取り付ける
まんべんなくエポキシ接着剤を塗れたらトップガイドを取り付けます。
瞬間接着剤ではないのでゆっくりとやっても大丈夫です。
取り付けると接着剤が余ると思うのでティッシュなどで拭き取りましょう。
余ったまま硬化してしまうと竿がしまえなくなるので注意してください。
トップガイドと竿の段差がなくなるようにエポキシ接着剤を薄く塗る
トップガイドをはめ込むと少し段差ができると思います。
段差が残ったままだとラインが絡まりやすくなるので、エポキシ接着剤を薄く塗っていき徐々に段差をなくしていきましょう。
あまりに太くしすぎると、2番ガイドが接着剤の部分ではまってしまい竿をしまうことができなくなります。
本当にきっちりとやるには『スレッド』という糸を巻いて、さらにエポキシコートを塗ってカバーする方法があります。
ただ、これには技術と材料が必要になるので今回は接着剤で段差を埋める方法を選びました。
エポキシ接着剤を乾燥させる
全て取り付けたらあとは乾燥させるだけです。
2分から5分である程度は硬くなりますが、実際に使用には1時間以上は待ちましょう。
私は夜に作業したので朝まで乾燥させました。
竿の修理にかかった費用
約450円
新たに購入したのが、エポキシ接着剤と紙やすりだけだったのでかなり安く済ますことができました。
トップガイドを新品にしたり、スレッドという糸を巻いてエポキシコートをすると、もう少し材料代がかかります。
修理後の強度
修理した次の日に実際に釣りに使用しました。
写真のボラは60cmぐらいはあったと思いますが、修理した竿で釣りあげたので強度は問題ないと思います。
まとめ
折れた場所によりますが、竿の修理は十分に自分でもできます。
また、強度も問題ないことがわかりました。
折れたままで放置してある竿をお持ちの方は修理してみることをおすすめします。
思ったよりも簡単ですよ。
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