初心者親子の挑戦シリーズです。
今回は初めてのオリジナルコマセ作り編です。
ウキフカセ釣りに欠かせないコマセですが、全てを市販のものを使うと毎回けっこうな金額がかかります。
たまにしか釣りに行かないなら良いですが、我が家では土日のどちらかには悪天候でもない限り行くので、できるだけ安くコマセ代を済ませたいのです。
かといって、釣れなければ意味がないのでネットで研究してオリジナルコマセを作ってみました。
目次
コマセとは
魚を寄せるために撒くエサをコマセといいます。
撒き餌と言っても同じだと思いますが、細かい違いはわかりません(汗)
コマセを撒くのは魚を釣るためには非常に有効な手段です。
主にコマセが使われるのはウキフカセ釣りです。
もちろん、サビキ釣りやカゴ釣りでもコマセは使われますが漁港などへ釣りに行って柄杓を使って撒いている方はだいたいウキフカセ釣りでしょう。
ウキフカセ釣りでターゲットにしているのは『クロダイ』『メジナ』がメインですが、タナを変えたり刺し餌を変えたりすればいろんな魚種が釣れます。
コマセは魚にとって魅力的なエサを撒くことで魚を寄せるために使うのです。
材料
コマセは地域や時期によってけっこう違うようです。
魚影の濃いところであれば砂を多めに混ぜて濁りを作れば魚が寄ってきて釣れるなんてこともあるようです。
ただ、関東や大都市圏に近い釣り場では頻繁に釣り人がコマセを撒いているので砂を多めでは厳しいかもしれません。
それでも少しでも安く、かつ釣れるコマセを作るために研究しています。
実際に私が釣り場で撒いてみて魚が集まったことは確認できた材料を紹介します。
- 米ぬか ⇒メイン
- 牡蠣殻石灰
- 鶏用配合飼料 (商品名:エッグパートナー)
- フィッシュアミノ7 (アミノ酸液肥)
- 大麦
- コーン (缶詰)
- 冷凍オキアミ
各材料の分量
釣りに行くときは36cmバッカンが8割~9割ぐらいが満たされるぐらいの分量で行きます。
撒きすぎも良くないとは聞きますが量が少なくて撒くのを躊躇するのも嫌なので多めに持っていきます。
何より米ぬかは無料で手に入るので、なるべく多めに配合します。
- 米ぬか :バッカンの6割~7割ぐらい
- 牡蠣殻石灰 :100均の園芸用スコップで3~4杯
- 鶏用配合飼料:100均の園芸用スコップで3~4杯
- フィッシュアミノ7:300ml~500ml
- 大麦 :1合ぐらい。 その時の気分で。
- コーン :1缶
- 冷凍オキアミ:1.5kg
- 小麦粉 :適宜 50g~100g
米ぬかは近所の精米機で出たものを無料でもらえるので釣りに行く前に手に入れます。
牡蠣殻石灰はホームセンターで20kgで500円から600円ぐらいで買えます。
鶏用配合飼料はネットだと20kgで1000円ぐらいという情報でしたが、近くのJAでは1800円ぐらいでした。
フィッシュアミノ7はホームセンターの『コメリ』で購入しました。
20kgで3080円です。
大麦やコーンはたまに入れる程度です。
冷凍オキアミは3kgを買っておいて、自分で半分に割ります。
割りながら加工する分だけ小さめに取り分けておきます。
冷凍オキアミは私の住んでいる地域ですと、3kgで1000円ぐらいです。
冷凍オキアミブロック
オキアミのブロックは1.5kgを標準として、どうしてもボウズを逃れたいときや、ちょっと遠征というときは3kg入れてしまいます。
ただ、最近はオキアミの粒がほとんどなくなってしまったコマセでも魚が寄ってくるのでもう少し減らしても良い気がしています。
今後の確認が必要ですが、その日の始めの方でオキアミが混ざっていればあとはフィッシュアミノ7の匂いがしみついた米ぬかだけでも魚が寄ってきているように感じます。
そうであれば、オキアミ1kgを釣行日の序盤に多めに撒いておけばあとはオキアミが入ってなくても釣れると思うのでこれから検証してみたいと思います。
米ぬかについて
米ぬかは1週間も放置すると虫が湧いてきます。
特に密閉されていない状態のぬかをもらってくると何かしらの虫が入り込んでいます。
私は知らずに、もらってきた米ぬかをビニール袋に入れて玄関で保管しておいたのですが、数日後に見てみると細かい穴が開いていて幼虫が歩いていました。
幸い家族にはばれてないので大騒ぎにはなりませんでしたが、釣りという趣味を家族に理解されていない方は注意しましょう。
なるべく釣りに行く直前にもらってくるほうが良いと思います。
あと、米ぬかを夜にもらいに行くのもやめておきましょう。
近所の精米機は24時間営業なので夜でも大丈夫だろうと思い何も考えずに仕事帰りにもらいに行ったときです。
夜に行くと精米機の周りは電灯がなく、いやーな雰囲気です。
警戒しつつスマホの懐中電灯機能をONにして米ぬかを保管してある電話BOXぐらいの物置に近づくと。。。
やっぱり予想通りBOX周辺には〇キブ〇が大量にうろついていました。
とても物置に入る勇気はなくあとずさりしながら退散しました。
フィッシュアミノ7について
フィッシュアミノ7は商品名で要するに魚のエキスで作られた液体肥料を薄めてコマセに混ぜ込みます。
ネット情報ですと『シィープロテイン』というものが推奨されていましたが、使われている材料を見るとほぼ同じ内容でしたので安いほうにしました。
シィープロテインは売り切れ中なことが多いです。
たまに入荷しているときがあるのでこまめにチェックしてください。
チェックが面倒なら『アミノ酸液肥』であれば効果が同じだと思うので別の商品を選んでも大丈夫だと思います。
集魚剤を利用したアレンジ
オリジナルコマセに市販の集魚剤を混ぜるとさらに効果は高まるでしょう。
私もどうしてもボウズを避けたいときや遠征するときには市販の集魚剤を入れてしまいます。
ですが、集魚剤を2~3種類ぐらい入れるところをオリジナルコマセで嵩増しすれば節約になります。
集魚剤を入れなくても冷凍オキアミを多めにするという方法もあります。
とにかく自分なりに考えて、かつ安く済ませることに楽しみを感じる方はぜひオリジナルコマセにチャレンジしてください。
オリジナルコマセの釣果
オリジナルコマセのみの釣果は最初は乏しかったですが、だんだんと良くなっています。
- ショゴ
- ダイナンウミヘビ
- クサフグ
この記事を公開してからの釣果
- メジナ
- コノシロ
- アジ
- サヨリ
- ボラ
コマセを撒くとボラが集まってきて水しぶきをあげるぐらい反応してくれます。
平塚ではサヨリもかなり寄ってきました。
2020年9月追記
オリジナルコマセだけでもバンバンに釣れました。
ここ4~5回の釣行でコマセを使うときはオリジナルコマセのみでやっていますが、メジナを筆頭にコノシロやアジなども釣れていますよ。
集魚剤をいれたアレンジコマセ
オリジナルコマセに『グレパワーV9』を1kgぐらい混ぜての釣果はすごかったです。
魚種としてはメジナの1種類でしたが、半日で15匹釣れてあたりはその倍以上はありました。
以前に『グレパワーV9』と冷凍オキアミ3kgのみでやったときはメジナが5匹だったので、オリジナルコマセによる釣果アップがあったと前向きに考えています。
メジナが釣れたときのことを記事にしました。
便利なプラ桶
コマセを大量に作っていきますが、バッカンで混ぜていると底の方まで均等には混ざっていないことがほとんどです。
コマセがなくなってくる最後の方は米ぬかがそのままということが多々あり、追加用のフィッシュアミノをペットボトルで持って行っています。
そんな悩みがあったのですが、たまたまペットのトカゲモドキ用のエサを買いにいったら『プラ桶』が安く売っていたので勢いで購入してしまいました。
40Lのサイズで800円とAmazonで検索しても出てこないぐらいの安さです。
お店としてはメダカ用として置いていたのでしょうが、かなりお得に購入できて満足です。
初心者ゆえの悩み
オリジナルコマセで魚が集まることは確認できました。
ですが、初心者だからかコンスタントに釣れるところまでいきません。
また、釣る場所が悪いから釣れないのかコマセの効果が薄いから釣れないのかがわかりません。
今後の検証として市販の集魚剤のみでやるとどれぐらい釣れるのかということを確認してみる必要があります。
時期尚早??
市販の集魚剤を使いこなす前にオリジナルコマセを始めてしまったので、釣れない理由がぼやけてしまっています。
もう少し釣れる経験をして、市販の集魚剤の特徴を理解してからでも遅くはなかったのではないかという気がしています。
でも、20kg単位の材料を買い集めてしまったので後戻りはできません。
このままオリジナルコマセの研究を続けて、安くて釣れるコマセを作りたいです。
2020年秋~冬版のオリジナルコマセ
オリジナルコマセで釣りを始めてから半年が経過して、その後の進化というか節約方法の追記です。
オリジナルコマセでメジナがばんばんと釣れるようになってから、コマセの中身を少し変えたり減らしたりして研究していました。
その結果として、今は超激安のコマセで釣りをしています。
- 米ぬか
- 牡蠣殻石灰
- フィッシュアミノ7
上記の3点だけです。
米ぬかが95%を占めていて、牡蠣殻石灰はスコップで4~5杯ぐらいとフィッシュアミノ7を200mlぐらい臭い付けとして混ぜます。
これだけでメジナやボラが釣れたのです。
今では米ぬかが手に入らなかったときにしかたなく市販の集魚剤を使いますが、基本的には『米ぬか』『牡蠣殻石灰』『フィッシュアミノ7』だけです。
超激安でウキフカセ釣りをしたい方はチャレンジしてみてください。
オキアミの節約
オキアミは付けエサとしてどうしても必要になります。
パックで売っている加工オキアミでも良いですが、私はオキアミブロック3kgを買ってきて4等分にします。
4分の1を1日分として、コマセ用と付けエサ用に分けて使ってましたが最近ではさらに細かく8等分にします。
コマセにオキアミを入れることがほぼなくなってきたので、その日の釣行時間に応じて付けエサ用のオキアミだけを解凍して持っていきます。
こうすると3kgのオキアミブロックで1か月以上はウキフカセ釣りができます。
刺しエサの加工
オリジナルコマセを研究している過程で刺しエサの加工という記事も多く見つけて、同時に刺しエサの加工にもチャレンジしています。
冷凍ブロックのオキアミから刺しエサをとるのも良いですが、そのままだと少し弱くて張りがない状態です。
これに手を加えるとプリっとした身持ちの良いオキアミができあがるのでやってみると面白いです。
加工の方法
- みりんにオキアミを浸す ⇒30分ぐらい
- みりんを切ってトレハロースをまぶす
- 最後に味の素をふりかけて寝かす
- 翌日まで寝かしたらできあがりです
すごい簡単な作業ですが、これだけでもかなりプリっとしたオキアミになります。
手抜き加工
時間がないときはさらに簡単な方法があります。
- みりんに浸しながら味の素とトレハロースをまぶす
- タッパーなどに入れて釣り場まで持っていく
- 現地で水分を切って完成
一手間かけるだけで、持ちのよいオキアミになります。
浸すために使ったみりんにはオキアミエキスが染み出ているのでそのままコマセに入れて使えば無駄がなくなります。
まとめ
初心者のうちはまだオリジナルや自作にこだわる必要はないかもしれません(汗)
自分で作る楽しみはありますが、釣れないのが自作のせいなのか腕のせいなのかがわからなくなるからです。
市販のものは実績があるのは間違いないでしょうから、それで釣れなければ自分の腕か時合が悪かったとなります。
自作だと作り方が悪かったのか腕が悪いのか時合が悪いのかと悩みが増えてしまいます。
ただ、釣りの全てを楽しみたいなら自作がおすすめです。
釣りの準備がさらに楽しくなります。
そして、釣れたときの喜びは倍になるでしょう。
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