『釣り初心者親子の挑戦』の番外編の『ボラを食べてみる』編です。
目次
前置き
平塚新港や相模川河口は我が家で頻繁に通う釣り場です。
釣り場の中では近くて駐車場が広いので通いやすいのです。
ただ、釣りものが少なく回遊待ちとなることも多いのが悩みでした。
フカセ釣りを始めたのも魚を集めて釣る方が平塚新港や相模川河口には合っていると思ったからです。
それでも良く釣れるわけではなく、コマセを撒くと集まってくるのはボラばかりという状況で正直なところ限界を感じていました。
ボラ釣りは楽しい
平塚新港と相模川河口で過去に釣った大物は60cmのボラ1匹と50cmのボラが3匹と望んでいないものの釣りあげた実績はありました。
クロダイはまだ釣れてません。
ボラは狙っていなくても掛かると大きく竿を曲げてくれて簡単にはあがってこないので釣りとしては楽しいです。
大物を釣った感じがでるので満足感もあります。
ただ、臭い、不味いという評判ばかりが聞こえてくるので全部リリースしていました。
ボラが美味しかったら良かったのにと何度も思っていました。
転機はボラの子供
秋口にやはり平塚新港に行ったときにボラの少し小さめサイズが釣れました。
だいたい20cmぐらいでしょうか。
子供がどうしても持ち帰って食べてみたいというので、小さければ不味くても処分に困らないだろうという判断で了承しました。
もちろん現地で内臓を取って早めに締めてから持ち帰ります。
意外と上手かったボラの煮つけ
臭いと言われている魚をいきなり刺身で食べる勇気はなかったので、無難な煮つけにして食べてみました。
その日に釣れた魚をまとめて煮つけにして食べ比べてみました。
- ボラの子供
- クロダイの子供(針を飲んでしまったため)
- メジナ
- イワシ
たまたまいろんな魚が釣れた日だったので4種も同時に比べられたのですが、驚きました。
私の感想はボラがナンバーワンでした。
ほどよく柔らかく舌ざわりも滑らかで美味しかったのです。
臭いもまったくなく、むしろ上品な味でした。
覚悟の大物
12月の4週目に入って久しぶりに50cmの大きなボラが釣れました。
ここのところは釣果が不調でほとんど持ち帰りがなかったので、子供がどうしても持ち帰って食べると言い出しました。
今まで50cmもある魚を持って帰ったことがなかったので止めようとしましたが、タモから出して針を外しているといつもの匂いがしません。
これはもしかしたら奇跡的に臭くなく食べられるのかもしれないと思い直し、さっそく内臓を取って締めることにしました。
我が家の8Lクーラーでは3分の1ぐらいははみ出してしまうので、頭もハサミで落としてから、さらに尻尾あたりをかなり曲げながらなんとか収納しました。
最高に美味かったボラの刺身
捌いていて臭みがまったくなかったので刺身で食べてみました。
おそるおそる一口目を口に運ぶと、うまい!
さらに二口目・・・、やっぱりうまい!
ほんとに衝撃でした。
今までリリースしていたボラがもったいなく感じるぐらいです。
さらに、半身が残っていたので2日ほど冷蔵庫で寝かせてから食べてみました。
前回の記憶があるので美味しいのは分かっているのですが、食べてみると・・・
さらにうまい!
釣ったその日より甘味が増して、最高に美味しくなってました。
美味いボラは捌いても臭くない!
ボラを刺身にするために3枚におろしましたが、驚いたことに臭みがまったくありません。
捌いた手にも臭いがつくことなくぬめりもありません。
シロギスを捌いたときと同じでした。
今までに多く捌いたメジナは、捌き終わると食欲がなくなるぐらい生臭さが強かったです。
それが臭いと言われているボラなのにむしろ無臭だったことに驚きと嬉しさがこみ上げてきました。
これならボラを釣って捌いて食べるまで楽しめると思えるぐらいの感動です。
持ち帰り方の注意
持ち帰り方を検討します。
- 個体の選別
- 早めに内臓を取る
- 鮮度を保つ努力
魚が臭くなる原因は内臓の臭いが身に移ってしまうことと、血が体の中を回って臭みがついてしまうことらしいです。
なので、持ち帰るつもりなら、なるべく早く締めて内臓までを取ってしまったほうが鮮度を保てて味も落ちない最善の方法だと思います。
慣れてしまえばダイソーのキッチンバサミで簡単にキレイに内臓まで取り除けます。
海で使うとすぐに錆びてしまいますが、100円なら錆びてしまってもあまり懐が痛みませんね。
それでも家に帰ってすぐに真水で洗えば買ってから半年以上たってますがまだ十分に使えますよ。
さらに、ダイソーのまな板とうろこ取りを持って行けば現地で捌くのに苦労しません。
我が家の釣具セットにはかならずこの3点が入っています。
おすすめです。
個体の選別
今では釣れたボラを全て持ち帰りたいという衝動に駆られていますが、冷静になると夏に釣れたボラは釣った瞬間から臭かったです。
リリースしてもタモなどについていた臭いで周辺が臭かったです。
なので、持ち帰る最低条件として釣った瞬間の匂いがあると思います。
まだ夏のボラを食べたことはありませんが、もしかしたら臭みが強いかもしれません。
これは今後の検証課題ですが、夏のボラはやばい可能性がありますね。
早めに内臓を取る
釣れるとすぐに次を狙いたくなりますが、美味しく食べるなら先に内臓を取って締めてしまいましょう。
臭いが身についてしまわないように、スピード重視です。
50cmを超えてくると捌くのも大変なので頑張りましょう。
鮮度を保つ努力
内臓を取って締めたらなるべく早く冷やしておくのが良いでしょう。
熱は生ものにとって大敵です。
冬なら普通に捌いてクーラーに入れておけばまあ大丈夫ではないでしょうか。
我が家のクーラーでは入らなかったので、次回のボラ釣りのために簡易的な発泡スチロール製の大き目の容器を買いました。
1匹でも食べ応えが十分でしたが、あの美味しさなら2~3匹は持って帰りたいところです。
2匹目のボラ
1匹だけですべての評価を覆すわけにはいかないと思い翌週も平塚新港へ行きボラを狙い通りに釣りあげたので食べました。
最初に持ち帰って食べた個体は奇跡の個体だったのかもしれません。
2匹目のボラは若干ですが釣りあげた瞬間から生臭さがありました。
捌いていても魚特有の臭いがずっとしました。
刺身の状態までにすると臭いはなく味は1匹目同様の美味しさでした。
冬のボラは美味しいというのは間違いありません。
ただ、やはり無臭ではなく魚の臭いはあります。
この魚臭ささえ乗り越えれば美味い刺身が食べられます。
平塚新港の評価がはねあがったボラの味
平塚新港に通い始めて1年が経過しました。
正直な感想は見かけるのはいつもボラばかりで、あまり釣れなくて楽しくない釣り場でした。
それがボラが美味しかったことにより私の中で評価がうなぎのぼりです。
ボラはいつも見かけるので、平塚新港に行けばいつでも釣れる可能性があるのです。
あんなに美味しい魚がいつでも釣れる可能性があるというのはかなり魅力的です。
2021年になっても平塚新港に通おうと思わせてくれる事件でした。
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