初心者親子の挑戦シリーズで今回はボラ釣りです。
これまでは釣りの仕方を紹介してきましたが、今回はボラという魚種に絞って紹介します。
初心者なりに調べて知惠を絞って釣った方法です。
目次
ボラ
ボラはコマセを撒くと表層近くを泳いで群れで集まってきます。
上から見るとコイのようにも見えますが、群れで泳いでいるので分かりやすいでしょう。
ボラの子供であるイナッコも群れで泳いでいます。
同じようなサイズで群れをつくるようです。
クロダイを狙っている方からしたらコマセに集まってきてしまい、さらに表層近くを泳いでウキやハリスにあたってくるので邪魔者扱いされてしまいます。
また、季節によっては釣った個体の臭いがきつく嫌がられたり、さらにサイズが大きいので仕掛けを壊されたりして迷惑がられる可哀そうな魚です。
でも、冬のある日に釣りあげた個体は臭いがほとんどなかったので持ち帰って食べてみると、めちゃくちゃ美味しかったのです。
これなら狙って釣っても面白いと思いボラ釣りへの挑戦を始めました。
ちなみ余談ですが、ボラは出世魚で最後に『トド』と呼ばれます。
『トドのつまり』のトドはボラのことのようです。
ボラの釣り方
ボラの釣り方はいくつかあります。
ウキフカセ釣り
この中ではウキフカセ釣りで狙うのが楽しめておすすめです。
私がウキフカセ釣りが好きだからという私情もかなり入っていますが、ボラ釣りにはウキフカセ釣りが最適ではないかと思っています。
表層近くを泳ぐボラをウキ下をかなり短くして狙うのです。
コマセで寄せてそれに合わせて仕掛けをコントロールする楽しさがあります。
さらにボラがかかると磯竿をぐいぐいと曲げてくれるパワーがあるので釣り応えが最高です。
青物のようにビュンビュンと引くわけではありませんが、力勝負みたいになってやり取りが楽しいです。
一日に2匹とやり取りしたときは竿を持っている方の腕がパンパンでした。
引っ掛け釣り
引っ掛け釣りは言葉通り、ボラを針で引っ掛けて釣る方法です。
ルアーのトレブルフックのように3方向に針がでている『ボラ掛針』を使って釣ります。
ボラは表層近くを泳いでいることが多く簡単に見つけることができるので、その群れに向かって仕掛けを投げ込んで引っ掛けて釣ります。
ただ、引っ掛け釣りは持ち帰ることが前提なので食べるつもりのない方はやめましょう。
針のかかる場所によっては魚体をかなり傷つけてしまうのでリリースは基本できないと思ってください。
引っ掛け釣りの釣果
実際に引っ掛け釣りでボラを8匹釣ってきました。
コマセを使ってボラを寄せてそこに仕掛けを投入して引っ掛けます。
狙い通りに釣れました。
基本的にスレ掛かりなので意外と引きが強くて楽しかったですよ。
サビキ釣り
サビキ釣りは良く釣れますが何が掛かるか分かりずらい釣りです。
通常のサビキ釣りはあまり大きな魚を狙うわけではないのでハリスが細かったりして、大きなボラが掛かると切れてしまうことが多いです。
ボラを狙うならハリスを太めにして大物に耐えられる仕掛けにしましょう。
ただ、ハリスを太くするとサビキ釣りのメインの小物が釣れずらくなるので悩みどころです。
何を釣るにしてもターゲットを明確にしたほうが準備はしやすいです。
ボラ釣りの仕掛け (ウキフカセ釣り)
私が実際に60cmのボラを釣り上げたときの仕掛けを紹介します。
- 竿 :ダイワ リバティクラブ 磯風1.5号 5.3m
- リール :シマノ アリビオ2500
- ライン :ナイロンライン 1.75号 (黄色)
- ハリス :フロロカーボン 1.5号
- 針 :掛りすぎ口太6号、チヌ針1号
- ウキ :デュエル TGウェーブマスター G2
- ウキ止め:釣研 フカセからまん棒 黄色
- ガン玉 :なし
- ウキ下 :50cm前後
釣り初心者親子の挑戦 ウキフカセ釣り編の記事でも紹介した仕掛けとほぼ同じです。
クロダイ釣りをしている方が釣りあげているのを見かけるので磯竿の1号でも大丈夫かもしれませんが、1.5号であれば初心者の私でも釣ることができました。
ハリスは1.5号で切れることはありません。
針はボラの口に合わせて小さめをチョイスしましょう。
ライン、ハリス、は上記の号数で十分に釣れます。
上手い人ならもう少し細めでも釣れるのかもしれませんが、初心者の私と7歳の息子でも釣れた仕掛けを紹介させていただきました。
息子が60cmのボラを釣ったときはドラグを緩めるのを忘れていたのですが、ライン・ハリスともに切れることなく釣りあげてました。
タモ(網)
仕掛けではありませんが、タモは必ず用意しておきましょう。
近場でつれる魚のなかでもボラはサイズが大きいほうなので抜きあげることは難しいです。
しかも、45cmのタモだとタモ入れにもてこずるので大きいサイズが望ましいです。
私は枠が45cmのタモではかなり苦労したので60cmのタモ枠・網セットを購入しました。
タモの買い方
タモは「柄」「枠」「網」の3つのパーツに分かれています。
それぞれ別々に買うこともできますし、セットになっているものを買うこともできます。
枠と網は安価なものでも良いですが、柄の部分は軽くて丈夫なカーボン製のものを選ぶと長く使えます。
ボラ釣りのコマセ
ボラはどんなコマセにも寄ってきます。
クロダイ釣りをしていてもメジナ釣りをしていても、気が付けば寄ってきています。
私が使っているオリジナルコマセにも、もちろん寄ってきます。
ウキフカセ釣り用として売っている集魚剤なら何でも大丈夫です。
ただ、おすすめはメジナ用の集魚剤の方が拡散してゆっくりと沈んでいくので使い易いと思います。
少し手間をかけても良いかたはオリジナルコマセに挑戦してみてください。
私は最近ではヌカと牡蠣殻石灰とフィッシュアミノ7(アミノ酸の液体肥料)だけでコマセを作っているので激安です。
オキアミは付けエサ用としてしか用意しませんが、ボラだけでなく他の魚も十分に釣れています。
ボラ釣りの付けエサ
- オキアミ
- コーン
ボラは雑食性なので付けエサは釣り用のであれば何でも良さそうですが、口が小さいのでオキアミなどの小さめの付けエサが良いでしょう。
私が実際に釣ったときの付けエサはオキアミとコーンです。
ボラの釣り方
ウキ下を50cm前後にしてコマセを撒いてから表層近くを漂うように操作して誘います。
コマセを高い放物線を描くように投げて着水音がたつように撒くと音に反応してボラが群れで寄ってきます。
寄ってきたところにタイミングよく付けエサが表層近くを漂うように操作しておけば喰いつきます。
コマセを近くに撒けばウキが沈むのを待つことなくボラが付けエサに喰いつく瞬間が見えます。
すかさず合わせを入れて針掛かりさせたら楽しいファイトの始まりです。
楽しみながら寄せてきて最後はタモ入れです。
ここでバラしてしまうことも多いので慌てずに、でも素早くタモ入れしましょう。
ボラの味
最初のころはイメージ先行で釣れたボラは全てリリースしていました。
ですが、ある冬に釣りあげたボラが無臭だったので持ち帰って食べてみるとかない脂ののった美味しい刺身だったのです。
これで冬は大丈夫という確信が持てたのですが、問題は夏のボラです。
釣り上げた瞬間に少しきつめの匂いがします。
ですが、勇気をもって持ち帰って食べてみました。
すると、冬ほどの脂ののりはなかったですが、十分に美味しい刺身として食べられました。
二週続けてボラを釣って食べてますが、非常に美味しいです。
もしかしたらクロダイより美味しいかもしれません。
ボラを美味しく持ち帰る方法
ボラは食性から内臓に海底の砂や泥を抱え込んでいます。
捌くとわかるのですが、内臓から砂がでてくることが多いです。
なので、街に近い海で釣れたボラは臭くなってしまうのです。
決してボラ自身が臭いのではなく、汚い海底や海水のせいで臭くなってしまうのです。
前置きが長くなりましたが、美味しく持って帰るには内臓の匂いが身に移る前になるべく早く血抜きをして内臓を取ってしまうことです。
我が家ではいつも釣り場で内臓を取ってウロコまで取ってしまいます。
ダイソーのウロコ取りとキッチンバサミで下処理なら十分にできますので、釣りにいくときには用意していくと良いですよ。
下処理をしたボラはブリ並み(言い過ぎ?)の美味しさです。
まとめ
ボラは冬なら美味しく食べられるので外道扱いせずに狙ってみると楽しいですよ。
漁港内や河口で群れで泳いでいることが多いので割と簡単に見つけることができます。
釣り応えは十分なのでウキフカセ釣りの練習にもなります。
見かけたらボラ釣りにチャレンジしてみてください。
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